2019/07/01
【弁理士の日7/1】 知財業界での初体験
皆様、こんにちは。 外苑前駅3番出口徒歩20秒、特許業務法人 IPXの奥村 光平(オクムラ コウヘイ)です。代表弁理士COO/CTOとして、CEOの押谷とともに当所IPXを経営しています。 IPXでは、"From XXTech to Academic Study" をポリシーに、創業当初より得意としていたベンチャー系テクノロジーから、大学・研究機関等での高度な専門性を必要とする学術研究に至るまで、多様な経歴を有するスタッフが、ソフトウェア・ICT分野(特に、AI, IoT,VR/AR, CV, 画像処理, ロボティクス, 無線通信, 制御等)の特許事案を、迅速かつ丁寧に対応いたします。「品質」と「スピード」とは徹底化されたIPX独自の3つのメソッドに基づくことで両立いたします(爆速知財サービス)。 弁理士の日記念ブログ企画2019(Produced by ドクガクさん)に参加させていただきます。 今年は、「知財業界での初体験」というテーマです。 この業界での初体験ということで、 ベタですけど、やはり「明細書作成」の話をしようと思います。 私はこの業界に入る前まで大学でポスドクをしていたので、 学会発表時のプロシーディングや学術論文をよく書いていましたが、 正直、そのノリで書けるものだと誤解していましたね。 実際いざ書いてみると、思想や構成等が論文と異なる点が多く、 四苦八苦しましたね。 幸いなことに、最初に働いた大手事務所では、 上司が博士出身でやはり研究やっていた側の人間だったので、 そのへんの気持を察してくれたなぁと思います。 私が思う論文との違いは次の通りです。 1.論文は学術的公平性/特許はご都合主義w 論文は何がこれまでの従来技術で、 自分たちの貢献事項が何なのかを明確に書くと思います。 まぁそもそも学術の成果を純粋に発表する場なので、 そういった姿勢が必要なのは当然だと思います。 一方特許明細書の場合、権利化のためのストーリーを書く必要があります。 従来技術の説明はするものの、本当に正確な話を書くわけではないですね。 不利になることを自白しない、これが重要ですよね(・・・これアメリカのフロードとかそういう話はまた別としてね。) 2.全部を公開するわけではない 論文だと、ノウハウのような事項も公開することが多いですね。 一方明細書の場合、侵害立証が難しい事項をわざわざ公開しませんね。 技術理解だけではなく、公開した場合の損得を考える必要があるのは、 なかなか最初は戸惑いました。 最初の大手事務所時代に、面談につきそってくれていた上司の話をいろいろ聞いて、 そんなことを思ったものです。 3.なんやかんや客商売 あたり前のことですが、自分の成果を自分で書くのとは重みが違いますね。 自分が書いた紙の資料でその会社の独占的な権利の範囲が決まってしまうというのは よく考えると恐ろしいことです。 そんなことを考えられるようになったのは、 2つめの事務所に転職してからかもしれません。 ちゃんとテーマに添えたかわかりませんが、とにかく今日は弁理士の日です!!!^^ スポンサーサイト
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